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2019.02.23
歯周病研修会Column
先週末の事になりますが、大阪へ歯周病の勉強会に行ってきました。
土日の2日間、朝から晩までカンヅメで知識の整理と、手技のトレーニングを行いました。
歯周病は歯ぐきが腫れたり、膿んだり、痛みが出る病気だと思われがちですが、本当に怖いのはそこではありません。
歯周病の怖いところは、歯周病が進行していくと、歯を支えている顎の骨が溶けて失われていく事です。
歯ぐきが単に腫れているだけなら、きれいにお掃除して、きちんと歯磨きしていたら元どおりきれいな歯ぐきに戻ります。
しかし、歯を支えている顎の骨が歯周病によって溶けて失われてしまうと、どんなにがんばって治療をしても元の状態には戻りません。リセットは出来ないのです。
歯周病が進行してしまったら、元には戻らないので、この状態から出来ることは、とにかくきれいに専門的なお掃除をして、これ以上歯周病を進行させないように維持する事です。
大切な事なので、もう一度言います。
歯周病の怖いとこは、進行してしまうと元には戻らない事です。しかも、重度に進行するまではほとんど痛みはありません。
歯ぐきがやや赤く腫れたり、血が出ることはありますが、痛みが無ければなかなか歯医者さんには行かないのが現実としてよくあります。
だから自分の歯でずっとご飯を美味しく食べるためにも、普段からご自身のお口の中にも気をつけていただいて、ちょっとした奥の中の変化に気がついていただけたらと思います。
さて、今回の研修会のテーマは「歯周組織再生療法」でした。
先に述べた内容とは、矛盾するようですがこの方法を用いれば、失われた歯周組織を再生させる事ができます。
しかし、それでも完全に元に戻るわけではありません。
そして、歯周組織再生療法を適用できるのは限定的な場合です。
つまり、場合によっては失われた組織を再生させる方法もありますが、多くの場合は失われた組織は元には戻らないので、とにかく歯周病を進行させないということが大切です。
お口の中で何か異変に気がついたらお早めに歯科へご相談下さい。